Photoshopの画像生成もグレー?

Adobe PhotoshopでのAI画像生成が開始され、著作権を気にせず自由に画像生成が可能になった、と喜んでいたのだが、実は個人的にはまだスッキリしていない。生成の仕方によっては、やはり著作権的にグレーな部分が残るのではないかと感じている。以下、具体例を書いておく。

実例

① まず元画像。これは商用利用OKとは書かれているが、著作権的にはグレーな「SeaArt AI」にて「スチームパンクな男女」というプロンプトにて生成した画像。

元画像

② これをPhotoshopに読み込ませ、赤い部分を範囲指定して自動生成させてみる。

③ その結果がこの画像。Photoshopは赤色部分以外の画像を判断して、同じテイストで右1人の部分だけ別の画像に置き換えている。

④ 今度は赤色部分だけそのままにして、残りの部分(左2人)をPhotoshopで自動生成されたものがこれ。

この手順を取れば、④の画像は丸ごと全部Photoshopが生成したことには違いない。だから、Photoshopの画像生成は著作権的にクリアされているからこれも大丈夫!と言えるだろうか。

 

ちなみに、まったく白紙の状態でPhotoshopに「スチームパンクな男女」で画像生成させた結果が⑤である。

「SeaArt AI」の画像と比べて方向性は同じなのだろうが、やはりテイストは別物である。ただ確実に言えることは、⑤は著作権的に問題ない画像であると言えるが、④も大丈夫とは断言できないことだろう。

まとめ

要するに④の画像は「SeaArt AI」生成の①があって初めて生み出されるものであり、元画像の著作権がグレーである以上、いくらPhotoshopを使用したとしても、永遠にグレーであることには変わりないということ。

著作権的にクリアになったとされるAdobe Photoshopを使用して画像生成を行う際にも、このょうな落とし穴があることを理解したうえで活用していくことが必要であろう。