【今、AIを導入すべきか】

私の知る限り、現在は多くの企業に対してAI活用の設備やシステム導入の営業が行われている。今後、AIの活用が企業の生命線になる可能性は高いだろうが、本格導入を進めるのは果たして「今」なんだろうか。私は少々疑問を感じている。

そもそもAIや人工知能なんていうのは数十年前からあったもので、ここ数年で突然生まれたわけではない。Googleが現在のAIの基盤技術を開発し、OpenAIが会話型インターフェイスを導入。そこに膨大なインターネット上のデータが組み合わさって、現在人気のAIが誕生している。

AIの限界

少なくとも現在のAIは、「知識」においては世界中の誰より優秀であり、アメリカの弁護士試験だって突破してしまうレベルだ。要するに、知識量さえあれば何とかなるものはAIの独壇場だとも言える。そのくせ、事実ではない内容をもっともらしく作ってしまう現象(ハルシネーション)を、さも当然のように出してくる。

というのも、AIには自分が出した回答を「嘘だ」とか「間違っている」と判断する能力は持ち合わせていないからだ。正しい回答を持っていないのに、膨大な情報を繋ぎ合わせ、推論で出した結果を正しいと思い込んでいるに過ぎない

頭でっかちのAI

絵や文章程度なら生成物を人間が簡単に確認できるけど、膨大な数値データの集計結果の確認なんて容易ではない。何千・何万という数値データを足し算するだけならAIは一瞬だ。でも、そこに諸条件を追加していくとどんどんその精度は落ちてしまう。明文化できる条件であれば、正直Excelの方がよっぽどマシだと私は思っている。

要するに現在のAIは、「知識」は満点だが、「知能」はほとんど持ち合わせていないと考えるのがいいだろう。正直なところ、私はそんな頭でっかちなだけの奴に大事な業務を任せられる気はしない。

今ではないかなと

将来的には業務効率化のためにAIの力を借りる必要は出てくるだろうけど、「今ではないな」というのが私の正直な感想だ。試しに10万〜20万円使ってみるならいいけど、数千万や数億円とか出してまで今のAIに頼るのは、危険というより無駄遣いに近いんじゃないかな。

もちろん、AIだって使い方や用途によっては今のままでも大丈夫な場合はあるだろう。だけど、出来ればもう少し「知能」がついてから本格導入しても遅くはないと思うんだよ。ただし「知識」と「知能」が完璧になり、「知恵」までついてくると、いよいよ人間の出番はなくなるかもしれないけどね。
イメージ画像

イメージ画像

AI

前の記事

人類とAIの棲み分け