人脈は作るな
「ビジネスには人脈が大事だ」と言われれば「なるほど」と思わず納得し、勧められるがままに異業種交流会などへ参加してしまう、なんていう話は特に珍しい話ではない。
だが改めてよく考えて欲しい。名刺交換しただけのようなレベルの人たちを、果たして人脈と呼んでいいのだろうか。
もちろん異業種交流会や各種親睦会などを否定しているわけではない。それはあくまでもきっかけの一つであって、そこをゴール地点にしてしまうのは間違っているということである。
人脈とは何なのか
そもそも人脈とは何なのか。辞書によれば「ある集団・組織の中などで、主義・主張や利害などによる、人と人とのつながり」とのこと。辞書の意味だけでも、名刺交換をしただけの面識のある人レベルを人脈とは呼ばないだろう。
ビジネスにおいてもプライベートにおいても、人脈の定義は人によって様々だと思われるが、基本的に作ろうとして作るものではないだろうと考える。
お互いに信頼関係を築き深めることで初めて人脈と呼べるレベルに昇華するわけで、信用なき関係性を人脈とは呼ぶべきではないと思う。
ギブアンドテイクの関係性があれば人脈と呼ぶ人もいるようだが、信頼関係の築けていない相手からのギブは本当に喜ぶべきなのだろうか。私などはその裏側に何があるのだろうかと疑ってしまうのだが、みなさんはどうだろうか。
人脈とは信用
人脈云々以前の話として、ビジネスにおいて信用というのは基本的な要素であり、それはBtoCでもBtoBでも変わることはない。
強い信頼関係で結ばれた人脈を作ろうと努力するのではなく、信用を大事にし、目の前のビジネスに真摯に向き合うことで、人脈は自然と構築されていくものだと言える。
もし現在の自分を振り返ってみて、人脈と呼べるような繋がりがないのであれば、あなたの言動が相手に信用されていないのかもしれない。